「走っていると、ふくらはぎがパンパンに張ってくる」
「最近、ダッシュするとふくらはぎが痛い」
「このまま走っていたら肉離れになる?」
ランニングや部活動をしている方から、このような相談をいただくことがあります。
ふくらはぎの張りや重だるさは、運動量の増加や筋肉の疲労などによって感じることがあります。
一方、ダッシュやジャンプなどの瞬間に急激な痛みが出た場合には、肉離れなどの筋損傷を考える必要があります。
ただし、「ふくらはぎが張る=肉離れの前兆」と単純に考えることはできません。
今回は、走るとふくらはぎが張る・痛む方へ、単なる疲労との違い、肉離れを疑う症状、運動を中止した方がよいタイミングについて解説します。
- ふくらはぎが張るとはどんな状態?
- チェック① 最近、運動量が急に増えていない?
- チェック② 両脚が張る?片脚だけ痛い?
- チェック③ 「その瞬間」があった?
- 肉離れとは?
- 「歩けるから肉離れではない」とは限りません
- 「張ってるだけ」と肉離れの違いは?
- 張りがあると必ず肉離れになる?
- 走っているうちに張りが消えるなら大丈夫?
- つま先立ちで痛い場合
- アキレス腱の痛みとは場所が違う?
- 突然「バンッ」とした感じ+歩きにくい場合
- ふくらはぎがつる「こむら返り」とは違う?
- ストレッチを強くすれば張りは取れる?
- 運動前は「ストレッチだけ」で終わらない
- 練習量も確認しよう
- こんな場合は運動を中止
- 片方のふくらはぎが急に腫れた場合は別の注意も
- 肉離れ後は痛みが引けばすぐ走っていい?
- 健康保険が使える場合は?
- 宝塚げんき鍼灸整骨院では何を確認する?
- 走るとふくらはぎが張る方|6項目チェック
- 宝塚市・阪急山本駅周辺でふくらはぎの痛みにお悩みの方へ
- まとめ
ふくらはぎが張るとはどんな状態?
「張る」という言葉は病名ではありません。
人によって、
- 筋肉が硬く感じる
- パンパンに膨らんだ感じがする
- 重だるい
- 走ると突っ張る
- 伸ばすと違和感がある
など、さまざまな感覚を「張り」と表現します。
長時間のランニングや、普段より多い運動をしたあとに感じることもあります。
そのため、まずは「張る」という感覚だけでなく、いつ・どの動作で・どこが痛むのかを確認することが大切です。
チェック① 最近、運動量が急に増えていない?
まず振り返ってほしいのが、最近の運動量です。
例えば、
- 久しぶりにランニングを再開した
- 走る距離を急に増やした
- 部活で走り込みが始まった
- ダッシュ練習が増えた
- 連日の試合や練習が続いた
といった変化はありませんか?
普段より大きな負荷が繰り返し加わることで、ふくらはぎに疲労感や張り、運動時の痛みを感じることがあります。
久しぶりの運動では、以前と同じ量からいきなり再開せず、今の身体に合わせて少しずつ運動量を戻すことが大切です。
チェック② 両脚が張る?片脚だけ痛い?
左右差も確認してみましょう。
長距離を走ったあとに両方のふくらはぎが同じように疲れている場合と、片側の一点だけに鋭い痛みがある場合では、考え方が変わります。
特に、
- 片側だけ急に痛くなった
- 押すと一部分だけ強く痛む
- 片脚だけ力を入れにくい
場合は、筋損傷などがないか確認する必要があります。
チェック③ 「その瞬間」があった?
肉離れを考えるうえで重要なのが、痛みが出た瞬間です。
例えば、
- ダッシュした瞬間
- 急に加速した瞬間
- ジャンプした瞬間
- 急に方向転換した瞬間
に、ふくらはぎへ鋭い痛みが出た場合です。
「後ろから蹴られたような感じ」
「急につかまれたような感じ」
と表現されることもあります。
このような明確な受傷機転がある場合には、単なる筋肉疲労ではなく肉離れなどを考えます。
肉離れとは?
肉離れは、スポーツなどで筋肉へ強い力が加わり、筋肉や筋腱移行部などを損傷するケガです。
ふくらはぎだけでなく、太ももの裏側・前側などにも起こります。
肉離れでは、
- 突然の痛み
- 筋肉を伸ばしたときの痛み
- 力を入れたときの痛み
- 歩行時痛
- 腫れ
- 内出血
などがみられることがあります。
損傷の程度によって症状の強さは異なります。
「歩けるから肉離れではない」とは限りません
軽度の筋損傷では、受傷後も歩ける場合があります。
そのため、
「歩けるからただの張りやろ」
とは決めつけないようにしましょう。
痛めた瞬間がはっきりしている、筋肉へ力を入れると痛い、翌日に腫れや内出血が出てきたなどの場合は、一度状態を確認してください。
「張ってるだけ」と肉離れの違いは?
典型的には、単なる運動後の張りや疲労では、急に「ブチッ」と痛めた瞬間がないことが多くなります。
一方、肉離れではダッシュなどの瞬間に急激な痛みが出ることがあります。
ただし、これだけで完全に判別できるものではありません。
確認したいのは、
- 痛みが出た瞬間があったか
- 歩くと痛いか
- 力を入れると痛いか
- 伸ばすと鋭く痛むか
- 腫れ・内出血があるか
です。
張りがあると必ず肉離れになる?
いいえ。ふくらはぎが張っているからといって、必ず肉離れになるわけではありません。
「張り→肉離れ」という決まった進行経路があるわけではありません。
ただし、疲労が強い状態や、身体が十分に準備できていない状態で急なダッシュなど強度の高い運動を繰り返すことは避けた方がよいでしょう。
張りや違和感が毎回出る場合には、現在の練習量や身体の状態を見直すきっかけにしてください。
走っているうちに張りが消えるなら大丈夫?
ウォームアップすると、最初に感じていたふくらはぎの張りが軽くなることがあります。
しかし、
- 毎回同じ場所が痛む
- 走るほど症状が強くなる
- 以前より短い距離で症状が出る
- 運動後や翌日にも痛みが残る
場合は、そのまま運動量を増やさない方がよいでしょう。
「温まったら痛くない=問題なし」とは限りません。
つま先立ちで痛い場合
ふくらはぎの筋肉は、歩く・走る・ジャンプする際だけでなく、つま先立ちでも働きます。
そのため、ふくらはぎを傷めていると、
- つま先立ちが痛い
- 地面を蹴ると痛い
- 階段を上ると痛い
と感じることがあります。
ただし、何度も片脚でつま先立ちを繰り返して自分で重症度を判定する必要はありません。
強い痛みがある場合は運動を中止しましょう。
アキレス腱の痛みとは場所が違う?
「ふくらはぎが痛い」と思っていても、実際にはアキレス腱周辺に症状が出ている場合があります。
ふくらはぎの筋肉から下へたどると、アキレス腱を介してかかとの骨につながっています。
痛む場所が、
- ふくらはぎ中央
- ふくらはぎ下部
- アキレス腱周辺
- かかと付近
のどこなのか確認してみましょう。
突然「バンッ」とした感じ+歩きにくい場合
ふくらはぎの下からアキレス腱周辺で、
「後ろから蹴られたような感じがした」
「バンッと音・衝撃を感じた」
という場合は、アキレス腱断裂なども鑑別が必要になります。
特につま先で地面を蹴りにくい、歩きにくい場合は、スポーツを続けず整形外科へ相談してください。
ふくらはぎがつる「こむら返り」とは違う?
こむら返りは、ふくらはぎなどの筋肉が突然強く収縮して痛みが出る状態です。
数十秒〜数分程度で落ち着く場合もあり、筋肉が損傷する肉離れとは別の状態です。
ただし、つった後に痛みが強く残る、歩きにくいなどの場合は、単なるこむら返りだけではない可能性もあります。
ストレッチを強くすれば張りは取れる?
ふくらはぎが張ると、壁へ手をついて強く伸ばしたくなるかもしれません。
軽い疲労感であれば、痛みのない範囲で軽く身体を動かしたりストレッチしたりする方法があります。
一方、肉離れが疑われる状態で、痛みを我慢して強く伸ばす必要はありません。
特に、
- ダッシュ直後から痛い
- 伸ばすと鋭く痛い
- 腫れ・内出血がある
場合は、まず損傷の程度を確認しましょう。
運動前は「ストレッチだけ」で終わらない
スポーツ前には、軽く身体を動かして徐々に運動強度を上げることも大切です。
例えばランニングなら、
- 歩く
- 速歩
- 軽いジョギング
- 徐々に通常ペースへ
と段階的に身体を動かします。
冷えた状態からいきなり全力ダッシュへ移る必要はありません。
練習量も確認しよう
ふくらはぎの張りが続いている場合、セルフケアだけでなく練習そのものを振り返ってみましょう。
- 最近走行距離を増やした
- 坂道ダッシュが増えた
- 連戦が続いている
- 休養日が少ない
- 久しぶりの運動なのに以前と同じ量を行っている
といった場合があります。
ストレッチを追加するだけでなく、現在の運動量が今の身体に合っているかを考えることも大切です。
こんな場合は運動を中止
次のような場合は、「少し張っているだけ」と考えて走り続けないようにしましょう。
- 走った瞬間に鋭い痛みが出た
- ブチッ・ピキッとした感覚があった
- 痛くてフォームが崩れる
- 普通に歩いても痛い
- 腫れ・内出血が出てきた
- 力を入れると強く痛む
肉離れなどの筋損傷を確認する必要があります。
片方のふくらはぎが急に腫れた場合は別の注意も
ふくらはぎの痛みは、すべて筋肉やスポーツが原因とは限りません。
特に、明確なスポーツ外傷がないのに、
- 片脚だけ急に腫れた
- 熱っぽい・赤い
- ふくらはぎが強く痛む
場合には、深部静脈血栓症など血管の問題も鑑別が必要になります。
このような症状がある場合は、自己流のマッサージを続けず医療機関へ相談してください。
さらに突然の息苦しさや胸痛などを伴う場合は、速やかな救急対応が必要になることがあります。
肉離れ後は痛みが引けばすぐ走っていい?
肉離れと診断された場合、痛みが軽くなっただけで元の運動強度へ戻すことはおすすめできません。
筋肉の状態や損傷の程度に合わせて、歩行・軽い運動・ジョギング・競技動作へ段階的に戻します。
再発を防ぐためにも、自己判断でいきなりダッシュへ戻さず、医師や専門家の指示に従いましょう。
健康保険が使える場合は?
スポーツ中に、
「ダッシュした瞬間にふくらはぎを痛めた」
など、原因が明確な急性の筋損傷・挫傷では、整骨院で健康保険が適用できる場合があります。
一方、
「最近なんとなくふくらはぎが張っている」
「ランニング後の単なる筋肉疲労」
といったものは健康保険の対象にはなりません。
実際の適用可否は、痛めた状況や状態を確認して判断します。
宝塚げんき鍼灸整骨院では何を確認する?
走るとふくらはぎが張る・痛いという方について、
- 痛くなった瞬間があったか
- 痛む場所
- 片側か両側か
- 歩行時の痛み
- 筋肉へ力を入れたときの痛み
- 腫れ・内出血
- 最近の練習量
- ランニング・競技内容
- 足首・膝・股関節の動き
- 過去の肉離れ
などを確認します。
大きな筋損傷、アキレス腱断裂などが疑われる場合には、整形外科での画像検査などを優先していただきます。
単なる筋肉疲労なのか、急性の筋損傷なのかを決めつけず、症状と発症状況を確認することが大切です。
走るとふくらはぎが張る方|6項目チェック
- 最近、運動量を急に増やした?
- 片脚だけ強く痛くない?
- ダッシュなどで急に痛くなった瞬間はない?
- 歩いていても痛くなっていない?
- 腫れ・内出血はない?
- 運動するたび症状が強くなっていない?
「張っているだけ」と無理に走り続けるのではなく、症状が繰り返す場合は運動量や身体の状態を一度確認してみましょう。
宝塚市・阪急山本駅周辺でふくらはぎの痛みにお悩みの方へ
走るとふくらはぎが張るからといって、必ず肉離れになるわけではありません。
一方、ダッシュなどの瞬間に急な痛みが出た、歩行時にも痛む、腫れや内出血がある場合には、肉離れなどの筋損傷を確認する必要があります。
痛みを我慢して走り続けるより、発症した状況と現在の症状を整理してみましょう。
まとめ
ランニングやスポーツ中のふくらはぎの張りは、運動量の増加や筋肉の疲労などで感じることがあります。
張りがあるからといって必ず肉離れになるわけではありません。
一方、ダッシュ・ジャンプなどの瞬間に急激な痛みが出た、力を入れると痛い、歩いても痛い、腫れ・内出血がある場合には肉離れなどの筋損傷を考えます。
「走れるから大丈夫」「温まれば痛くないから大丈夫」と無理に運動を続けず、症状が繰り返す場合は運動量を見直しましょう。
また、明確なケガがないのに片方のふくらはぎだけ急に腫れて痛む場合は、血管の病気などスポーツ外傷以外の原因もあるため医療機関へ相談してください。
宝塚市・阪急山本駅周辺で、ランニングやスポーツによるふくらはぎの張り・痛み、肉離れにお悩みの方は、宝塚げんき鍼灸整骨院までご相談ください。


