「普段の買い物くらいなら大丈夫なのに、旅行で歩くと股関節が痛くなる」
「観光地を一日歩いたら脚の付け根が痛くなった」
「駅や空港を歩くだけで、以前より股関節が疲れるようになった」
このようなお悩みはありませんか?
旅行・観光・テーマパークなどでは、普段より歩く距離や立っている時間が一気に増えることがあります。
普段の生活では気にならなくても、長く歩くことで股関節周辺の痛みが出てくる方もいます。
ただし、「歩きすぎただけ」と考えて毎回痛みを我慢する必要はありません。
股関節の痛みには筋肉や腱などの負担だけでなく、変形性股関節症など関節そのものが関係している場合もあります。
今回は、長く歩くと股関節が痛くなる方へ、旅行前に確認しておきたいポイントと、医療機関を受診した方がよい症状について解説します。
- 股関節はどこにある?
- 長く歩くとなぜ股関節が痛くなる?
- チェック① 痛いのは脚の付け根?お尻?外側?
- チェック② 歩き始めから痛い?長く歩くと痛い?
- 変形性股関節症でも長時間歩行がつらくなることがあります
- でも「歩くと痛い=変形性股関節症」ではありません
- チェック③ 靴下を履きにくくなっていない?
- チェック④ 階段や坂道で痛くない?
- チェック⑤ 左右で歩き方が変わっていない?
- 旅行前対策① 本番前に一度歩いてみる
- 対策② 履き慣れた靴を選ぶ
- 対策③ 荷物を片側だけで持たない
- 対策④ 「痛くなってから休む」より早めに休む
- 対策⑤ 予定を詰め込みすぎない
- 「旅行前だから今から毎日たくさん歩こう」は注意
- ストレッチをすれば旅行までに治る?
- 旅行中に痛くなったらどうする?
- 杖を使うのは負けではありません
- こんな股関節痛は旅行前に整形外科へ
- 転倒後から股関節が痛い場合
- 発熱・腫れを伴う強い痛みも医療機関へ
- 腰から来る症状との違いは?
- 宝塚げんき鍼灸整骨院では何を確認する?
- 当院の股関節痛の症例
- 旅行前の股関節チェック|5項目
- 宝塚市・阪急山本駅周辺で長く歩くと股関節が痛い方へ
- まとめ
股関節はどこにある?
「股関節が痛い」と言っても、実際に痛みを感じる場所は人によって違います。
股関節は骨盤と太ももの骨をつなぐ関節で、身体のかなり深い場所にあります。
股関節に問題がある場合、
- 脚の付け根・鼠径部
- 太ももの前側
- お尻周辺
- 太ももの外側
などに痛みを感じることがあります。
「腰が痛いと思っていたら股関節だった」
「膝が痛いと思っていたら股関節も動きにくかった」
というケースもあります。
長く歩くとなぜ股関節が痛くなる?
歩行では、股関節を何度も曲げ伸ばししながら体重を支えています。
旅行では普段より、
- 歩く距離が長い
- 立っている時間が長い
- 階段や坂道が多い
- 荷物を持って歩く
- 休憩が少ない
といった条件が重なります。
そのため、普段の短時間歩行では気にならなかった股関節周囲の負担が、まとまった歩行によって表面化することがあります。
チェック① 痛いのは脚の付け根?お尻?外側?
まず、痛みを感じる場所を確認してみましょう。
脚の付け根・鼠径部が痛い
股関節そのものの疾患でみられることがある場所です。
変形性股関節症では、立ち上がりや歩き始めに脚の付け根へ痛みを感じることがあります。
お尻から脚へ痛み・しびれがある
腰から出る神経などが関係している可能性も考えます。
特に、お尻から太もも・ふくらはぎへしびれが広がる場合は、坐骨神経痛なども確認が必要です。
股関節の外側が痛い
股関節周辺の筋肉や腱などが関係する場合もあります。
痛む場所だけで原因を決めることはできないため、歩行や股関節の動きも合わせて確認します。
チェック② 歩き始めから痛い?長く歩くと痛い?
痛みが出るタイミングも重要です。
歩き始めに痛い
椅子から立った直後や、歩き始めの数歩で脚の付け根が痛むパターンです。
変形性股関節症などでもみられる症状の一つです。
30分・1時間と歩くうちに痛くなる
普段より負荷が増えることで、股関節や周囲の筋肉などに症状が出ている可能性があります。
少し歩いただけで強く痛む
以前より明らかに歩ける距離が短くなっている場合は、一度原因を確認した方がよいでしょう。
変形性股関節症でも長時間歩行がつらくなることがあります
日本整形外科学会では、変形性股関節症の初期症状として立ち上がりや歩き始めの脚の付け根の痛みを挙げています。
症状が進むと、
- 長時間立つのがつらい
- 長く歩くのがつらい
- 階段がつらい
- 車やバスの乗り降りがしにくい
- 靴下を履きにくい
- 足の爪を切りにくい
など、日常生活にも影響が出ることがあります。
旅行前に「最近、靴下を履く動作もやりにくくなった」と感じている方は、単なる歩き疲れだけではない可能性も考えましょう。
でも「歩くと痛い=変形性股関節症」ではありません
ここは大切です。
股関節周辺には多くの筋肉・腱・関節などがあり、痛みの原因は一つではありません。
また、腰や骨盤周辺の症状を股関節痛として感じる場合もあります。
そのため、痛む場所・動き・歩ける時間・股関節の可動域などを確認し、必要に応じて整形外科で画像検査などを受けることが大切です。
チェック③ 靴下を履きにくくなっていない?
旅行前に、股関節の動きも簡単に振り返ってみましょう。
例えば、
- 靴下を履くのが以前より大変
- 足の爪を切りにくい
- あぐらがかきにくい
- 脚を組みにくくなった
- 車への乗り降りで脚を持ち上げにくい
といった変化はありませんか?
無理に股関節を開いてセルフテストする必要はありません。
普段の日常動作の変化を確認するだけでも参考になります。
チェック④ 階段や坂道で痛くない?
観光地では平坦な道ばかりとは限りません。
寺社・城跡・駅・展望台などでは、階段や坂道が多いこともあります。
普段の平地歩行は問題なくても、
- 階段を上ると脚の付け根が痛い
- 坂道で股関節が疲れる
- 段差で脚を持ち上げにくい
場合は、旅行当日に負担が大きくなる可能性があります。
「旅行だから頑張って歩く」ではなく、事前に予定を少し調整しておくのも立派な対策です。
チェック⑤ 左右で歩き方が変わっていない?
痛みをかばっていると、本人が気づかないうちに歩き方へ左右差が出ることがあります。
ご家族から、
- 最近びっこを引いている
- 身体が左右へ揺れている
- 歩く速度が遅くなった
- 片脚をかばっている
と言われたことはないでしょうか。
歩き方の変化が続いている場合は、「旅行で歩けるかな」と試す前に身体の状態を確認しておく方が安心です。
旅行前対策① 本番前に一度歩いてみる
普段ほとんど歩かない状態から、旅行当日だけ一気に1万歩・2万歩と歩くのは身体への負担が大きくなります。
旅行まで日にちがある場合は、無理のない範囲で普段の歩行時間を確認してみましょう。
例えば、
- 15分なら問題ない
- 30分を超えると違和感が出る
- 1時間で痛みが強くなる
など、自分がどのくらい歩くと症状が出るのか把握しておくと、旅行中の休憩を計画しやすくなります。
ただし、痛みを確認するために無理して長距離を歩く必要はありません。
対策② 履き慣れた靴を選ぶ
旅行に合わせて新しい靴を買いたくなることもあります。
しかし、長時間歩く旅行では、履き慣れていない靴によって足・膝・股関節へ普段と違う負担がかかる場合があります。
できれば、
- 長く履いても痛くなりにくい
- サイズが合っている
- 靴底が極端にすり減っていない
- 脱げやすくない
靴を選びましょう。
新しい靴を使う場合も、旅行当日に初めて履くのではなく、事前に短時間履いて確認しておくと安心です。
対策③ 荷物を片側だけで持たない
旅行では普段より荷物が増えます。
大きなバッグを片側だけで長時間持っていると、歩行時の身体の使い方が変わることがあります。
荷物はできるだけ軽くし、必要に応じてキャリーケースや両肩で支えられるバッグなどを使って、負担を分散しましょう。
対策④ 「痛くなってから休む」より早めに休む
観光中は、
「あと一か所だけ」
「みんな歩いてるから」
と休憩を後回しにしがちです。
しかし、いつも30分程度で症状が出ることが分かっているなら、痛みが強くなる前に座る時間を入れてみましょう。
カフェ・ベンチ・交通機関などを上手に利用して、歩く時間を分割するのがおすすめです。
対策⑤ 予定を詰め込みすぎない
旅行では、観光スポット間の移動だけでなく、
- 駅構内
- 空港
- ホテル
- ショッピング
- 食事場所までの移動
でも意外と歩きます。
「観光地で歩く時間」だけを計算すると、想定以上の歩行量になることがあります。
股関節に不安がある方は、移動も含めて予定に余白を持たせましょう。
「旅行前だから今から毎日たくさん歩こう」は注意
旅行に備えて体力をつけようと、数日前から急にウォーキング量を増やす方もいます。
しかし、普段ほとんど歩いていない方が急に長距離歩行を始めると、股関節だけでなく膝・足首・足裏などにも症状が出ることがあります。
運動は急激に増やさず、身体の反応を見ながら少しずつ行いましょう。
ストレッチをすれば旅行までに治る?
股関節が痛いと、
「硬いから開脚しないと」
と考えて、強く股関節を広げるストレッチを行う方もいます。
しかし、股関節痛の原因によっては、痛みを我慢したストレッチが適さない場合もあります。
特に、
- 深く曲げると脚の付け根が鋭く痛む
- 開脚すると強い痛みが出る
- ストレッチ後に歩行痛が強くなる
場合は無理に続けないでください。
「硬い=伸ばせば解決」とは限りません。
旅行中に痛くなったらどうする?
長く歩いて股関節が痛くなった場合は、まず無理に歩き続けないことが大切です。
一度座って休み、歩行量を減らしましょう。
必要に応じて、
- 電車やバスを利用する
- タクシーを利用する
- 予定を一部変更する
- ホテルへ早めに戻る
という判断も必要です。
「せっかく旅行に来たから」と強い痛みを我慢して歩き続ける必要はありません。
杖を使うのは負けではありません
変形性股関節症などで歩行時痛がある方では、医師などから杖の使用を勧められることがあります。
日本整形外科学会でも、股関節への負担を減らす方法の一つとして杖を紹介しています。
旅行中だけでも、必要な方が補助具を利用することで移動しやすくなる場合があります。
ただし、杖の高さや使う側が合っていないと使いにくいため、不安がある方は医療機関やリハビリ専門職などへ相談してください。
こんな股関節痛は旅行前に整形外科へ
次のような場合は、「旅行までもう少しだから様子を見よう」とせず、一度整形外科で確認することをおすすめします。
- 歩くたびに強く痛む
- 以前より明らかに歩ける距離が短くなった
- 脚の付け根の痛みが数週間以上続く
- 夜寝ていても股関節が痛む
- 靴下や爪切りが明らかにしにくくなった
- 股関節が動かしにくい
- 歩き方が変わってきた
必要に応じてレントゲンなどで股関節の状態を確認します。
転倒後から股関節が痛い場合
特に高齢の方で、転倒した後から股関節や脚の付け根が強く痛む場合は注意が必要です。
軽い転倒に見えても骨折していることがあります。
次のような場合は、整骨院で様子を見ず医療機関を優先してください。
- 転倒後から立てない
- 脚へ体重をかけられない
- 股関節周辺に強い痛みがある
- 転倒前と明らかに歩き方が違う
発熱・腫れを伴う強い痛みも医療機関へ
股関節周辺が強く痛み、発熱や明らかな腫れなどを伴う場合も、単なる歩き疲れとして様子を見ないようにしてください。
急激に症状が出た場合は、必要な医療機関で原因を確認しましょう。
腰から来る症状との違いは?
「股関節が痛い」と感じていても、腰から出る神経が関係する場合もあります。
特に、
- お尻から脚へしびれる
- 太もも・ふくらはぎまで症状が広がる
- 歩くと脚がしびれ、休むと楽になる
場合は、坐骨神経痛や腰部脊柱管狭窄症なども確認する必要があります。
宝塚げんき鍼灸整骨院では何を確認する?
宝塚げんき鍼灸整骨院では、長く歩くと股関節が痛い方について、痛む場所だけでなく、
- 何分・何km程度歩くと痛むか
- 歩き始めから痛いか
- 脚の付け根・お尻・外側のどこが痛むか
- 股関節の動き
- 膝や腰の症状
- 脚のしびれ
- 歩き方の左右差
- 普段の活動量
などを確認します。
変形性股関節症や骨折など、医療機関での評価が必要と考えられる場合は整形外科への受診を優先していただきます。
医療機関で大きな問題がなく、股関節周囲の筋肉の緊張や身体の使い方などが関係している場合には、状態に合わせて施術や運動をご提案します。
当院の股関節痛の症例
当院には、歩行時・立ち上がり時の股関節痛でご相談いただいた症例もあります。
ただし、症状や原因、経過には個人差があります。
症例と同じ施術を行えば同じ経過になるというものではありませんので、一例としてご覧ください。
旅行前の股関節チェック|5項目
旅行でたくさん歩く予定がある方は、出発前に次の5つを確認してみましょう。
- 普段、何分くらいなら痛みなく歩ける?
- 痛い場所は脚の付け根・お尻・外側のどこ?
- 靴下・爪切りなど股関節を曲げる動作はできる?
- 階段・坂道でも痛まない?
- 以前より歩き方が変わっていない?
一つでも当てはまったから旅行へ行ってはいけない、という意味ではありません。
自分の身体の状態を把握し、必要なら休憩を増やす、移動手段を変更する、医療機関へ相談するなど、旅行を安全に楽しむための材料にしてください。
宝塚市・阪急山本駅周辺で長く歩くと股関節が痛い方へ
普段は問題なくても、旅行では歩行量が一気に増えます。
「旅行当日になったら何とかなる」と考えるより、事前にどのくらい歩くと症状が出るのか確認しておくと、予定を立てやすくなります。
特に、歩ける距離が徐々に短くなっている、脚の付け根の痛みが続く、股関節が動かしにくくなっている方は、一度股関節の状態を確認しましょう。
まとめ
旅行や観光などで長く歩いたときに股関節が痛む場合、普段より急に歩行量が増えていることが症状へ影響している場合があります。
ただし、変形性股関節症などでは、立ち上がり・歩き始めの痛みや、長時間立つ・歩くことのつらさがみられることもあります。
「歩きすぎただけ」と決めつけず、痛む場所、歩ける時間、股関節の動き、階段や坂道での症状などを確認してみましょう。
旅行前は履き慣れた靴を使い、荷物を軽くし、痛みが強くなる前に休憩を入れることも大切です。
夜間にも強く痛む、歩ける距離が明らかに短くなった、股関節が大きく動かしにくくなった、転倒後から体重をかけられないなどの場合は、整形外科での確認を優先してください。
宝塚市・阪急山本駅周辺で、長く歩いたときの股関節痛や脚の付け根の痛みにお悩みの方は、宝塚げんき鍼灸整骨院までお気軽にご相談ください。
参考:公益社団法人 日本整形外科学会「変形性股関節症」

