椅子から立つと膝が痛いのはなぜ?立ち上がる瞬間の膝痛をチェック

椅子から立ち上がる瞬間に膝が痛む原因と対策を解説するアイキャッチ画像 健康コラム

「椅子から立つ瞬間に膝がズキッとする」

「座っている間は大丈夫なのに、立ち上がる最初の一歩が痛い」

「低いソファから立つと特につらい」

このようなお悩みはありませんか?

膝の痛みというと、長く歩いたときや階段を想像しやすいですが、椅子から立ち上がる瞬間に痛みを感じる方も少なくありません。

立ち上がる動作では、膝だけでなく、太もも・股関節・足首などを使って身体を持ち上げます。

そのため、膝の状態だけでなく、椅子の高さや身体の使い方などによっても負担の感じ方が変わります。

また、変形性膝関節症では、初期に立ち上がりや歩き始めなどの「動き始め」に痛みが出ることがあります。

ただし、立ち上がると痛い=変形性膝関節症とは限りません。

今回は、椅子から立つときの膝痛で確認したいポイント、日常生活でできる工夫、整形外科を受診した方がよい症状について解説します。

なぜ立ち上がる瞬間に膝へ負担がかかる?

椅子に座っているときは、体重の多くを座面で支えています。

そこから立ち上がるときには、身体を前へ移動させ、足へ体重を移しながら、膝・股関節を伸ばして身体を持ち上げます。

特に、

  • 低い椅子から立つ
  • 深く沈むソファから立つ
  • 勢いをつけて立つ
  • 片脚に偏って立ち上がる

場合には、膝へ負担を感じやすい方もいます。

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チェック① 「立つ瞬間だけ」痛い?

まず、どのタイミングで痛いのか確認してみましょう。

例えば、

  • 立ち上がる最初だけ痛い
  • 立って数歩歩くと少し楽になる
  • 座っている間はほとんど痛くない

というパターンがあります。

変形性膝関節症では、初期に立ち上がりや歩き始めなど動作開始時の痛みがみられることがあります。

一方で、筋肉や腱など膝周辺の組織の負担でも、動き始めに痛みを感じることがあります。

症状だけで病名を決めず、痛みが続く場合は状態を確認しましょう。

変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨の変化などに伴い、痛み・腫れ・動かしにくさなどが生じる疾患です。

日本整形外科学会では、初期には、

  • 立ち上がるとき
  • 歩き始め

などに痛みが生じ、休むと痛みが軽くなることがあると説明しています。

進行すると、階段の上り下りや正座がつらくなったり、さらに進むと安静時にも痛みが出たり、膝が伸びにくくなったりすることがあります。

変形性膝関節症について詳しく見る

でも「年齢だから軟骨が減った」で終わらせない

中高年以降で膝が痛いと、

「もう年だから仕方ない」

「軟骨が減ってるんやろな」

と考える方もいます。

しかし、膝の痛みには変形性膝関節症以外にもさまざまな原因があります。

また、画像上の変化と痛みの強さが必ず同じとは限りません。

年齢だけで判断せず、膝がどのように動くのか、腫れや引っかかりがないか、日常生活のどの動作で症状が出るのかを確認することが大切です。

チェック② 膝のどこが痛い?

「膝が痛い」といっても、痛む場所は人によって違います。

  • 膝の内側
  • 膝のお皿周辺
  • 膝の外側
  • 膝の裏

などがあります。

変形性膝関節症では内側に症状を感じるケースもありますが、痛む場所だけで原因を決めることはできません。

受診や施術時には「膝が痛い」だけではなく、指一本でどのあたりが痛いか示せると参考になります。

チェック③ 低い椅子ほど痛くない?

自宅では痛いのに、外食先の高めの椅子では比較的立ちやすいという方もいます。

低い椅子では膝や股関節が深く曲がった状態から身体を持ち上げる必要があります。

そのため、膝痛がある方では立ち上がりにくさを感じることがあります。

特に、

  • 低いソファ
  • 床に近い座椅子
  • 柔らかく沈み込むソファ

ではつらくなることがあります。

自宅でできる工夫① 少し高めの椅子を使う

立ち上がるたびに強い痛みが出る時期は、無理に低い椅子を使い続ける必要はありません。

可能であれば、

  • 座面が低すぎない
  • 深く沈み込まない
  • 安定している
  • 必要なら肘掛けが使える

椅子を選ぶと、立ち上がりやすくなる場合があります。

ただし、極端に高い椅子で足が床につかない状態も安全とはいえません。

両足を床につけて安定して座れる高さを選びましょう。

工夫② 椅子の前の方へ移動してから立つ

椅子の奥深くに座った状態から、そのまま垂直に立とうとすると立ちにくい場合があります。

痛みが強くない範囲で、

  1. 椅子の前方へ少し移動する
  2. 両足を床につける
  3. 足を身体へ少し近づける
  4. 上半身を少し前へ移動する
  5. 足へ体重が移ってから立つ

という流れを試してみましょう。

ただし、勢いをつけて前へ倒れ込む必要はありません。

「膝をつま先より前に出したらダメ」は絶対ルールではない

膝痛の方から、

「膝をつま先より前へ出したらダメですよね?」

と聞かれることがあります。

日常の立ち上がりでは、身体の大きさ、椅子の高さ、足首・股関節の動きなどによって膝の位置は変わります。

膝を何センチ前へ出したら危険、という単純なルールで考える必要はありません。

痛みを増やさず、安全に立てる身体の使い方を探すことが大切です。

工夫③ 片脚だけに体重を乗せない

膝が痛い方では、無意識に痛い脚をかばって反対側だけで立ち上がることがあります。

一時的に痛みを避けるためには自然な反応ですが、その状態が長く続くと身体の使い方に大きな左右差が出ることがあります。

無理に左右均等にする必要はありませんが、どちらか一方へ極端に偏っていないか確認してみましょう。

チェック④ 歩き始めも痛い?

椅子から立った瞬間だけでなく、その後の数歩も痛むか確認してください。

例えば、

「立った瞬間が痛くて、5〜10歩くらい歩くと楽になる」

という方もいます。

このような動き始めの痛みは変形性膝関節症などでもみられることがあります。

一方、歩くほど痛みが増す場合や、急に歩けなくなった場合は別の状態も考える必要があります。

チェック⑤ 階段も痛い?

立ち上がりだけでなく階段も痛い場合は、膝への負担が日常生活のさまざまな場面へ広がっている可能性があります。

特に、

  • 階段の下りが怖い
  • 手すりが必要になった
  • 一段ずつ両足をそろえて下りる

ようになった場合は、痛みだけでなく脚の力やバランスも確認しましょう。

階段を上り下りすると膝が痛い方はこちら

チェック⑥ 膝が腫れていない?

左右の膝を見比べてみましょう。

痛い側だけ、

  • 明らかに腫れている
  • 熱を持っている
  • 曲げにくい
  • 張った感じがある

場合は、関節内で炎症などが起きている可能性があります。

「水がたまっているだけだから」と自己判断せず、腫れが強い場合は整形外科での確認をおすすめします。

膝に水がたまったら抜くとクセになる?

「膝の水は一度抜くとクセになる」という話を聞くことがあります。

しかし、水を抜いたこと自体が原因で繰り返すという単純な話ではありません。

関節内の炎症など、水がたまる原因が続いていれば再び腫れることがあります。

膝が大きく腫れている場合は、原因を確認することが大切です。

チェック⑦ 引っかかる・ロックする感じはない?

立ち上がろうとしたときに、

  • 膝が引っかかる
  • 途中から伸ばせない
  • ガクッと崩れる
  • 動かすと鋭い痛みが走る

場合は注意が必要です。

特に膝がロックして動かせない状態や、急な外傷後に強い症状が出た場合には、半月板・靱帯などの損傷も含めて整形外科での確認をおすすめします。

急に膝をひねった後から痛い場合

「昨日までは普通だったのに、スポーツや階段で膝をひねってから立ち上がれない」

という場合は、慢性的な変形性膝関節症の話とは分けて考える必要があります。

急な捻りや転倒をきっかけに、

  • 強い痛み
  • 腫れ
  • 不安定感
  • 体重をかけられない

などがある場合は、靱帯・半月板・骨などの損傷がないか医療機関で確認しましょう。

朝だけ膝がこわばる場合

朝起きてすぐや、長く座った後に膝がこわばるという方もいます。

変形性膝関節症などでは、動き始めに痛みやこわばりを感じることがあります。

ただし、両膝以外にも複数の関節が腫れる、朝の強いこわばりが長く続くなどの場合には、整形外科や必要に応じて専門医での評価が必要になることがあります。

太ももを鍛えれば膝痛は全部治る?

膝痛対策として「太ももの筋肉を鍛えましょう」と言われることがあります。

筋力を保つことは重要ですが、膝痛のある方全員に同じ運動を行えばよいわけではありません。

例えば、膝が大きく腫れている時期に、強い痛みを我慢して深いスクワットを何十回も行う必要はありません。

その人の痛みや関節の動きに合わせて、負荷を調整することが大切です。

自宅でできる運動① 椅子に座ったまま膝を伸ばす

強い痛みや腫れがなく、医師から運動制限を受けていない方は、椅子を利用した軽い運動から試す方法があります。

  1. 安定した椅子へ座る
  2. 背もたれへ軽く身体を預ける
  3. 片方の膝をゆっくり伸ばす
  4. 無理のない位置で少し止める
  5. ゆっくり戻す

痛みを我慢して完全に伸ばす必要はありません。

膝の痛みや腫れが強くなる場合は中止してください。

自宅でできる運動② 椅子からの立ち座り

立ち上がり自体が軽い運動になります。

安全にできる方は、安定した少し高めの椅子を使い、ゆっくり立って、ゆっくり座る練習を行う方法があります。

ただし、

  • 強く痛む
  • 膝がガクッとする
  • ふらつく

場合は無理に続けないでください。

転倒しそうな方は一人で行わず、安全を優先しましょう。

立ち上がりの痛みと転倒にも注意

膝が痛いと、立った瞬間に脚へ力を入れられず、バランスを崩すことがあります。

特に高齢の方では、

  • 立った直後にふらつく
  • 家具につかまらないと歩き出せない
  • 最近つまずくことが増えた

といった変化がないかも確認しましょう。

最近つまずく方|高齢者の転倒予防について見る

こんな膝痛は整形外科を優先

次のような場合は、セルフケアだけで長く様子を見ないようにしてください。

  • 膝が大きく腫れている
  • 赤く熱を持っている
  • 体重をかけられないほど痛い
  • 膝がロックして動かない
  • 転倒や捻った後から強く痛む
  • 膝がガクッと崩れる
  • 夜間や安静時にも強く痛む
  • 日に日に症状が悪化している

変形性膝関節症だけでなく、靱帯・半月板・骨などの問題や炎症性疾患などを確認する必要があります。

宝塚げんき鍼灸整骨院では何を確認する?

宝塚げんき鍼灸整骨院では、「膝が痛いから膝だけ揉む」という考え方ではありません。

まず、

  • どの瞬間に痛むか
  • 膝のどこが痛いか
  • 腫れ・熱感がないか
  • 膝がどこまで曲がる・伸びるか
  • 椅子からの立ち上がり
  • 歩き始め
  • 階段
  • 股関節・足首の動き
  • 歩き方
  • 過去のケガや診断

などを確認します。

変形性膝関節症が疑われる場合や、強い腫れ・ロッキング・外傷などがある場合には、整形外科での評価を優先していただきます。

医療機関で大きな問題がなく、筋肉の緊張や身体の使い方などが症状へ影響している場合には、状態に合わせて手技や鍼灸、運動などをご提案します。

「軟骨を元に戻す施術」ではありません

当院での施術によって、すり減った関節軟骨そのものを元の状態へ戻せるというものではありません。

変形性膝関節症については、必要に応じて整形外科で画像検査や医学的な評価を受けることが大切です。

そのうえで、膝周辺の筋肉、股関節や足首の動き、立ち上がりや歩行などを確認し、日常生活での負担を減らす方法を一緒に考えます。

宝塚市の変形性膝関節症について詳しく見る

宝塚市・阪急山本駅周辺で立ち上がり時の膝痛にお悩みの方へ

「立ってしまえば大丈夫だから」と、立ち上がりの痛みを長く放置していませんか?

動き始めだけの膝痛は、変形性膝関節症の初期などでもみられる症状の一つです。

一方で、立ち上がり痛だけから原因を判断することはできません。

まず、

  • どの高さの椅子で痛むか
  • どこが痛むか
  • 歩き始めも痛いか
  • 階段でも痛いか
  • 腫れや引っかかりがないか

を確認してみましょう。

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まとめ

椅子から立つ瞬間に膝が痛む場合、膝関節の状態だけでなく、椅子の高さや立ち上がり方なども症状へ影響することがあります。

変形性膝関節症では初期に立ち上がり・歩き始めなど動作開始時の痛みが出ることがありますが、「立ち上がると痛い」という症状だけで診断することはできません。

まずは低い椅子ほど痛くないか、歩き始めや階段でも痛むか、膝の腫れや引っかかりがないかを確認してみましょう。

強い腫れ、ロッキング、体重をかけられない痛み、転倒・捻り後の強い痛みなどがある場合は、整形外科での確認を優先してください。

宝塚市・阪急山本駅周辺で、椅子から立ち上がるときの膝痛や歩き始めの痛みにお悩みの方は、宝塚げんき鍼灸整骨院までお気軽にご相談ください。


参考:公益社団法人 日本整形外科学会「変形性膝関節症」

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