「歩いていると身体がふわふわする」
「地面に足がついていないような感じがする」
「グルグル回ってはいないけれど、身体が揺れている感じがする」
そんなめまいを感じたことはありませんか?
めまいというと「天井がグルグル回る」症状を想像しやすいですが、実際にはさまざまな感じ方があります。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、めまいには回転するように感じる回転性めまい、身体がふらふら・ふわふわする動揺性・浮動性のめまい、立ち上がったときに目の前が暗くなる立ちくらみなどがあると説明しています。
大切なのは、「ふわふわするから自律神経」と自分で原因を決めつけないことです。
耳の病気だけでなく、脳、心臓、血圧、脱水、薬などが関係することもあります。
今回は、ふわふわする・身体が浮く感じのめまいがあるときに、まず確認したい症状と「何科を受診すればよいのか」を中心に解説します。
- 「ふわふわするめまい」はどんな感じ?
- まず確認① 本当に「ふわふわ」?それともグルグル回る?
- まず確認② 耳鳴り・難聴・耳のつまりはある?
- まず確認③ 頭を動かしたときだけ起こる?
- まず確認④ 立っているとふわふわする?
- 「ふわふわするめまい」は何科へ行けばいい?
- この症状+めまいは救急を考えて
- 胸痛・強い動悸・失神を伴う場合も医療機関へ
- 脱水でもふらつくことがあります
- めまいがするときに車を運転してもいい?
- 転倒にも注意してください
- 受診前にメモしておくとよい7項目
- 「検査で異常なし」でも症状が続く場合
- 鍼灸はふわふわするめまいに使える?
- 「首こりがあるから首が原因」とも限りません
- 宝塚市・阪急山本駅周辺でふわふわするめまいにお悩みの方へ
- まとめ
「ふわふわするめまい」はどんな感じ?
めまいの表現は人によってかなり違います。
ふわふわするタイプでは、
- 雲の上を歩いている感じ
- 身体が浮いている感じ
- 床が揺れている感じ
- まっすぐ歩きにくい
- 足元が頼りない
- 船に乗っているような感じ
などと表現されることがあります。
医学的には「浮動性めまい」「動揺性めまい」などと表現されることがありますが、感じ方だけで原因を診断することはできません。
まず確認① 本当に「ふわふわ」?それともグルグル回る?
最初に確認したいのが、めまいの感じ方です。
周囲がグルグル回る
自分や周囲が回転しているように感じるタイプです。
例えば、寝返りや起き上がりなど特定の頭の動きで数秒〜数十秒程度の回転性めまいが起こる場合には、良性発作性頭位めまい症など内耳の病気が関係することがあります。
このような場合は、まず耳鼻咽喉科への相談が基本です。
身体がふわふわ・フラフラする
回転している感じではなく、身体が揺れている、浮いている、足元が安定しないように感じるタイプです。
このタイプにもさまざまな原因があるため、「ふわふわ=自律神経」と一つに決めることはできません。
立ち上がると目の前が暗くなる
椅子やベッドから立った瞬間に、
- クラッとする
- 目の前が暗くなる
- 気が遠くなる感じがする
という場合は、一般的な「回転するめまい」とは少し性質が異なります。
起立性低血圧、脱水、貧血、薬の影響などが関係することもあるため、内科などでの確認が必要になる場合があります。
まず確認② 耳鳴り・難聴・耳のつまりはある?
めまいと一緒に耳の症状が出ているかは、受診先を考える大切なポイントです。
例えば、
- 片耳が聞こえにくい
- 耳鳴りがする
- 耳が詰まった感じがする
- めまいと聴覚症状を繰り返す
といった場合は、内耳の病気が関係している可能性があります。
メニエール病では、めまいに難聴・耳鳴り・耳のつまり感などを伴うことがあります。
このような場合は耳鼻咽喉科で聴力や平衡機能を確認してもらいましょう。
まず確認③ 頭を動かしたときだけ起こる?
寝返り、起床、横になる、上を向くなど、頭の位置を変えた瞬間に強い回転性めまいが出る場合があります。
良性発作性頭位めまい症では、特定の頭位によって短時間の回転性めまいが起こることがあります。
「首が凝っているから」と考えて、強く首を揉んだり自分で何度もめまいを再現したりする必要はありません。
まず耳鼻咽喉科で診断を受けてください。
まず確認④ 立っているとふわふわする?
座っていると比較的平気なのに、立つ・歩くとふわふわするという方もいます。
この場合も原因は一つではありません。
特に数か月にわたり、
- 立っているとふらつく
- 歩行中に不安定感がある
- 人混みやスーパーなど視覚情報の多い場所でつらい
- スクロールする画面などを見ると悪化する
といった状態が続く場合には、PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)などが検討されることもあります。
自己診断はせず、慢性的なふわふわ感が続く場合も耳鼻咽喉科などへご相談ください。
「ふわふわするめまい」は何科へ行けばいい?
めまいは受診先に迷いやすい症状です。
目安としては、次のように考えてみましょう。
耳鼻咽喉科を検討したい場合
- グルグル回るめまい
- 寝返りなど頭の動きでめまいが起こる
- 耳鳴りを伴う
- 耳が聞こえにくい
- 耳が詰まった感じがする
- ふわふわするめまいが続いている
めまいの原因は内耳にあることも多く、耳鼻咽喉科では聴力検査や眼振検査などを行い、必要に応じて他科へ紹介することもあります。
内科を検討したい場合
- 立ち上がると目の前が暗くなる
- 脱水が疑われる
- 動悸を伴う
- 貧血を指摘されたことがある
- 血圧が低い・大きく変動する
- 新しい薬を飲み始めてから症状が出た
などの場合は、血圧・循環・貧血・薬の影響なども確認する必要があります。
脳神経内科・脳神経外科を優先したい場合
めまいに神経症状が加わっている場合です。
特に突然の症状では、脳卒中など緊急性の高い病気を除外する必要があります。
この症状+めまいは救急を考えて
日本神経学会では、めまいに加えて、
- 激しい頭痛
- ろれつが回らない
- 手足が動かしにくい
- 片側の手足がしびれる
- 意識がおかしい
などが急に起きた場合は、脳病変が疑われるためすぐ受診するよう案内しています。
さらに、
- 物が二重に見える
- まっすぐ立てない
- 急に歩けなくなった
- 顔の片側が動かしにくい
などが急に出た場合も要注意です。
「ふわふわするだけだから自律神経かな」と様子を見ず、状況によっては救急要請を検討してください。
胸痛・強い動悸・失神を伴う場合も医療機関へ
めまいは耳や脳だけの症状ではありません。
心臓の病気や不整脈などでも、気が遠くなるような感じやめまいが起こることがあります。
めまいと一緒に、
- 胸が痛い
- 強い動悸がある
- 意識を失った
- 強い息苦しさがある
場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
脱水でもふらつくことがあります
まだ暑さが残る9月は、脱水にも注意が必要です。
水分不足や熱中症などでも、ふらつき・めまいを感じることがあります。
屋外作業や運動後に、
- 強い口渇
- 頭痛
- 吐き気
- 大量の発汗
- 身体のだるさ
- ふらつき
などがある場合は、暑さによる体調不良も考える必要があります。
症状が強い場合や意識がおかしい場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
めまいがするときに車を運転してもいい?
めまいやふらつきがある状態で、自動車・バイク・自転車などを運転するのは避けましょう。
突然症状が強くなる可能性があり、自分だけでなく周囲の方にも危険です。
受診する際も、症状が強い場合は家族に送ってもらう、タクシーを利用するなど、安全な移動方法を選んでください。
転倒にも注意してください
ふわふわするめまいがあると、普段なら問題のない段差や階段でもバランスを崩す可能性があります。
症状がある間は、
- 急に立ち上がらない
- 階段では手すりを使う
- 暗い場所を一人で歩かない
- 高い場所で作業しない
など、転倒予防も意識してください。
受診前にメモしておくとよい7項目
めまいは診察時の問診がとても重要です。
次の項目を簡単にメモしておくと、症状を説明しやすくなります。
- いつ始まったか
- グルグル・ふわふわ・立ちくらみのどれに近いか
- 1回何秒・何分・何時間続くか
- 寝返り・立ち上がり・歩行など何をすると起こるか
- 耳鳴り・難聴があるか
- 頭痛・しびれ・話しにくさなどがあるか
- 飲んでいる薬や最近の体調変化
「めまいがします」だけより、具体的に伝えやすくなります。
「検査で異常なし」でも症状が続く場合
耳鼻咽喉科や脳神経系、内科などで必要な検査を受けても、症状の原因がすぐにはっきりしない場合があります。
ただし、「異常なし=すぐ自律神経」と決める必要もありません。
症状が続く場合には、経過を記録しながら必要に応じて再受診したり、別の診療科で評価を受けたりすることも大切です。
鍼灸はふわふわするめまいに使える?
宝塚げんき鍼灸整骨院では、めまいについてご相談いただくことがあります。
ただし、初めて強いめまいが出た方や原因が分かっていない方に、医療機関での確認を飛ばして鍼灸をすすめるものではありません。
まず耳・脳・循環器系など、治療が必要な病気がないか確認することが大切です。
医療機関で必要な検査・治療を受けたうえで、首肩の緊張や睡眠不足、身体の疲労なども重なっている場合には、体調管理の一つとして鍼灸や手技をご提案することがあります。
鍼灸で内耳や脳の病気そのものを診断・治療するわけではありません。
「首こりがあるから首が原因」とも限りません
ふわふわするめまいと一緒に首肩のこりを感じる方もいます。
しかし、首が凝っているからといって、それだけでめまいの原因が首と判断できるわけではありません。
特に初めてのめまい、繰り返すめまい、強いめまいでは、まず医療機関で原因を確認してください。
その後、首肩の緊張が別のお悩みとして残っている場合には、身体の状態に合わせてケアを考えます。
宝塚市・阪急山本駅周辺でふわふわするめまいにお悩みの方へ
「身体が浮いている感じがする」
「ふわふわして真っすぐ歩きにくい」
このようなめまいがある場合、最初から「自律神経が乱れている」と決める必要はありません。
まず、
- 回るのか、ふわふわするのか
- 立ち上がったときだけなのか
- 耳鳴り・難聴があるか
- 頭痛や手足の症状がないか
- どれくらい続いているのか
を整理してみましょう。
めまいの原因には耳・脳・血圧・脱水・薬などさまざまなものがあります。
まとめ
「ふわふわする」「身体が浮いている」「足元が安定しない」といっためまいは、浮動性・動揺性のめまいとして表現されることがあります。
しかし、感じ方だけで原因を特定することはできません。
耳鳴り・難聴や頭の動きと関係するめまいでは耳鼻咽喉科、立ち上がったときの立ちくらみや動悸などでは内科、急な神経症状を伴う場合は脳神経系・救急医療など、症状に応じた受診が必要です。
特に、突然の激しい頭痛、ろれつが回らない、手足が動かしにくい・しびれる、意識障害などを伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。
原因が分からない段階で「自律神経でしょう」と自己判断せず、まず適切な診察を受けることが大切です。
宝塚市・阪急山本駅周辺で、医療機関での確認後も首肩の緊張や身体の疲労などが気になる方は、宝塚げんき鍼灸整骨院までご相談ください。
参考:一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「めまい・平衡覚・顔面神経」


