「買い物袋を持ち上げると肘の外側が痛い」
「タオルをしぼるとズキッとする」
「ペットボトルを持っただけなのに肘が痛む」
このような症状はありませんか?
肘の外側から前腕にかけて、物を握る・持ち上げる動作で痛みが出る場合、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)などが原因の一つとして考えられます。
名前に「テニス」と付いていますが、テニスをしている人だけに起こるものではありません。
家事、仕事、パソコン作業、工具の使用など、手首や指を繰り返し使う方でも症状が出ることがあります。
今回は、肘の外側が痛い方へ、テニス肘でみられる症状、日常生活で注意したい動作、セルフケア、整形外科を受診した方がよい症状について解説します。
- テニス肘とは?
- テニスをしていなくても起こる?
- 痛い場所は「肘の真横」だけではありません
- チェック① 物を持つと痛い?
- チェック② タオルをしぼると痛い?
- チェック③ ドアノブ・ペットボトルのふたで痛む?
- 安静にしていると痛くないことも
- 原因は「肘だけの使いすぎ」?
- パソコン作業でも肘が痛くなる?
- 肘を押すと痛い?
- 家でテストして診断できる?
- 痛いのに強くストレッチしていい?
- まず減らしたい動作
- 荷物は片手より両手で
- サポーターは使っていい?
- 湿布だけで様子を見てもいい?
- 肘の内側が痛い場合は別?
- 首から腕までしびれる場合
- 転倒後・強くぶつけたあとに痛い場合
- 赤く腫れて熱を持つ場合
- こんな肘の痛みは整形外科を優先
- 宝塚げんき鍼灸整骨院では何を確認する?
- 肘の外側が痛い方|7つのチェック
- 宝塚市・阪急山本駅周辺で肘の外側の痛みにお悩みの方へ
- まとめ
テニス肘とは?
テニス肘の正式名称は上腕骨外側上顆炎です。
肘の外側には、手首や指を伸ばす筋肉につながる腱が付着しています。
この部分に繰り返し負荷がかかることで、肘の外側から前腕にかけて痛みが出ることがあります。
日本整形外科学会では、テニス肘について、物をつかんで持ち上げる動作やタオルをしぼる動作で肘の外側から前腕に痛みが出ることが特徴として説明されています。
テニスをしていなくても起こる?
はい。
「テニス肘」という名前ですが、実際にはテニス経験のない方でも起こります。
例えば、
- フライパンを持つ
- 買い物袋を持つ
- 工具を使う
- 雑巾やタオルをしぼる
- パソコンのマウス操作が多い
- 荷物を繰り返し持ち上げる
など、手首や指を繰り返し使う生活でも肘の外側へ負担がかかることがあります。
痛い場所は「肘の真横」だけではありません
テニス肘では、肘の外側だけでなく前腕方向へ痛みを感じることがあります。
例えば、
- 肘の外側の骨周辺
- 肘から少し下の前腕
- 手首を反らしたときに響く場所
などです。
ただし、「肘の外側が痛い」という場所だけでテニス肘と自己診断することはできません。
チェック① 物を持つと痛い?
テニス肘でよくみられるのが、物を握って持ち上げたときの痛みです。
例えば、
- やかんを持つ
- ペットボトルを持つ
- 買い物袋を持つ
- 椅子を持ち上げる
といった動作です。
特に、肘を伸ばした状態で物を持つと痛みが出やすい方もいます。
チェック② タオルをしぼると痛い?
タオルや雑巾をしぼる動作では、手首・指・前腕を強く使います。
このとき肘の外側に痛みが出る場合、前腕から肘周辺の腱に負担がかかっている可能性があります。
「家事をすると毎回痛い」という方は、どの動作で症状が出るのかを整理してみましょう。
チェック③ ドアノブ・ペットボトルのふたで痛む?
ドアノブを回す、ペットボトルのふたを開けるなど、手をひねりながら握る動作でも肘へ負担がかかることがあります。
痛みがある場合は、何度も同じ動きを繰り返して確認する必要はありません。
安静にしていると痛くないことも
テニス肘では、安静時には痛みが少なく、手や腕を使ったときに症状が出るケースがあります。
そのため、
「何もしていないと大丈夫だから治った」
と思って普段どおり作業すると、また痛みが出ることがあります。
痛みの有無だけでなく、どんな動作で症状が出るかを確認しましょう。
原因は「肘だけの使いすぎ」?
肘の外側に症状があっても、日常動作では手首・指・前腕を一緒に使っています。
特に、
- 手首を反らす動作
- 物を強く握る動作
- 繰り返し指を使う作業
が多い方では、前腕から肘へ負担が集中することがあります。
そのため、痛い肘だけを揉めばよいとは限りません。
パソコン作業でも肘が痛くなる?
パソコン作業でも、長時間マウスを握ったり、手首を反らした姿勢で使い続けたりすると、前腕に負担がかかることがあります。
ただし、パソコン作業で肘が痛いからといって、必ずテニス肘とは限りません。
首から腕にかけてのしびれや痛みがある場合には、頚椎など別の場所も確認する必要があります。
肘を押すと痛い?
テニス肘では、肘の外側に圧痛がみられることがあります。
ただし、自分で強く何度も押して痛みを確認する必要はありません。
強く押すほど診断しやすくなるわけではありません。
家でテストして診断できる?
テニス肘には、手首や指に抵抗をかけて痛みを見る検査があります。
日本整形外科学会でも、Thomsenテスト、Chairテスト、中指伸展テストなどが紹介されています。
ただし、これらは医療者が症状を確認するために使う検査です。
自宅で痛みを何度も誘発して自己診断する必要はありません。
痛いのに強くストレッチしていい?
前腕のストレッチが楽に感じる方もいます。
一方、痛みが強い時期に、肘を伸ばして手首を強く曲げるストレッチを無理に行う必要はありません。
「痛いほど伸ばした方が治る」というものではありません。
痛みが増える場合は中止してください。
まず減らしたい動作
症状が強い場合は、原因になっていそうな動作を一時的に減らしてみましょう。
- 重い荷物を片手で持つ
- 強くタオルをしぼる
- 工具を長時間握る
- 手首を反らしたまま作業する
- ラケットを長時間振る
完全に手を使わないという意味ではありません。
まず「痛みを繰り返し出している動作」を減らすことが大切です。
荷物は片手より両手で
買い物袋などを持つと痛い方は、一つの重い袋を片手で持つより、荷物を分けたり両手で持ったりすると負担を減らせる場合があります。
持ち手を指先だけで握り込まず、できるだけ荷物を軽くすることも一つの方法です。
サポーターは使っていい?
テニス肘用のバンドなどが使用されることがあります。
日本整形外科学会でも保存療法の一つとしてテニス肘用バンドが紹介されています。
ただし、位置や締め方が合わないと使いにくい場合があります。
装着方法は医師や医療者に相談しましょう。
湿布だけで様子を見てもいい?
軽い症状で短期間なら、作業量を調整しながら様子を見る場合もあります。
ただし、
- 何週間も痛みが続く
- 以前より痛みが強い
- 仕事や家事に支障が出ている
場合は、一度整形外科で状態を確認することをおすすめします。
肘の内側が痛い場合は別?
今回の記事は「肘の外側」の痛みについてです。
肘の内側が痛む場合は、上腕骨内側上顆周辺など、別の部位が関係している可能性があります。
痛む場所が違えば、確認する内容も変わります。
首から腕までしびれる場合
肘の痛みだけでなく、
- 首が痛い
- 肩から腕に痛みが走る
- 手や指がしびれる
- 腕に力が入りにくい
場合は、肘だけではなく首から出る神経なども確認します。
「肘の外側が痛いから全部テニス肘」とは限りません。
転倒後・強くぶつけたあとに痛い場合
転倒やスポーツ中の衝突など、明確な外傷がある場合は、使いすぎによるテニス肘とは分けて考えます。
特に、
- 肘が大きく腫れている
- 変形している
- ほとんど動かせない
- 手へ力が入らない
場合は、骨折や脱臼などを確認するため整形外科を優先してください。
赤く腫れて熱を持つ場合
肘が赤く腫れ、熱を持っている場合は、単純な使いすぎだけとは限りません。
炎症や感染など別の原因も確認する必要があります。
発熱を伴う場合や、急激に悪化している場合は医療機関へ相談してください。
こんな肘の痛みは整形外科を優先
- 転倒・衝突後から強く痛む
- 肘をほとんど動かせない
- 大きく腫れている
- 赤く熱を持っている
- 手や指がしびれる
- 握力が明らかに低下している
- 安静にしていても強く痛む
- 数週間たっても改善しない
痛みの場所だけでテニス肘と決めず、必要な場合は整形外科で確認してください。
宝塚げんき鍼灸整骨院では何を確認する?
肘の外側が痛い方について、
- どの動作で痛むか
- 肘のどこが痛むか
- 手首を動かすと症状が変わるか
- 物を握ったときの痛み
- 前腕の状態
- 首・肩からの症状
- 手のしびれ
- 仕事・家事・スポーツでの使い方
などを確認します。
骨折・神経症状など医療機関での評価が必要と考えられる場合は、整形外科での診察を優先していただきます。
大きな問題がなく、前腕や肘周辺への負担が症状に関係している場合には、状態に合わせて施術をご提案します。
肘の外側が痛い方|7つのチェック
- 物を持ち上げると痛い?
- タオルをしぼると痛い?
- 肘の外側から前腕へ痛む?
- 手首を使う作業が多い?
- 安静時にも痛い?
- 手のしびれ・筋力低下はない?
- 転倒など明確なケガはなかった?
このチェックだけで自己診断するものではありません。
症状を整理して医療機関や施術院へ伝える材料として使ってください。
宝塚市・阪急山本駅周辺で肘の外側の痛みにお悩みの方へ
物を持つ、タオルをしぼる、手首を使う作業で肘の外側が痛む場合、テニス肘などが原因の一つとして考えられます。
ただし、肘の痛みには外傷や神経症状など別の原因が含まれることもあります。
痛みを我慢しながら同じ作業を繰り返したり、痛い場所を強く揉み続けたりせず、まず負担になっている動作を確認しましょう。
まとめ
テニス肘では、物を握って持ち上げる、タオルをしぼるなどの動作で、肘の外側から前腕に痛みが出ることがあります。
テニスをしていなくても、家事・仕事・手をよく使う作業などで症状が出る場合があります。
まずは痛みを繰り返している動作を確認し、負担を調整しましょう。
一方、外傷後の強い痛み、大きな腫れ、手のしびれや筋力低下などがある場合は、整形外科での評価を優先してください。
宝塚市・阪急山本駅周辺で、肘の外側の痛みや物を持つときの痛みにお悩みの方は、宝塚げんき鍼灸整骨院までご相談ください。
参考:公益社団法人 日本整形外科学会「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)」

