「肩を後ろへ回すと痛い」
「腕を背中側へ動かすと、肩の前がズキッとする」
「肩甲骨を動かそうとすると、肩の後ろがつまる感じがする」
このような症状はありませんか?
肩を後ろへ回す動きでは、肩関節だけではなく、肩甲骨・鎖骨・上腕骨などが連動して動きます。
そのため、「後ろへ回すと痛い=肩甲骨が硬いだけ」とは限りません。
肩関節周囲炎、いわゆる四十肩・五十肩や、肩腱板の問題などが関係している場合もあります。
今回は、肩を後ろに回すと痛い方へ、痛む場所による違い、肩関節と肩甲骨の考え方、セルフケア、整形外科を受診した方がよい症状について解説します。
- まず確認|「肩を後ろに回す」はどの動き?
- 肩関節だけでなく肩甲骨も一緒に動いています
- ① 肩の前側が痛む場合
- ② 肩の外側が痛む場合
- ③ 肩の後ろ・肩甲骨側が痛む場合
- 四十肩・五十肩でも「後ろへ回す」がつらくなる?
- 腱板断裂でも肩を動かすと痛むことがあります
- 急に猛烈に肩が痛くなった場合
- 肩を後ろへ回すと「ゴリゴリ」鳴るけど大丈夫?
- 「肩甲骨が固いから剥がせばいい?」
- 痛い方向へ何回も肩を回さない
- 自宅で確認|肩だけでなく肩甲骨を軽く動かす
- 手を背中に回すストレッチを無理にしない
- 首から腕へしびれる場合は肩だけの問題ではないことも
- 転倒後・スポーツ後から痛い場合
- こんな肩の痛みは整形外科を優先
- 宝塚げんき鍼灸整骨院では何を確認する?
- 肩を後ろへ回すと痛い方|6つのチェック
- 宝塚市・阪急山本駅周辺で肩の痛みにお悩みの方へ
- まとめ
まず確認|「肩を後ろに回す」はどの動き?
患者さんが「肩を後ろに回す」と表現する動きには、大きく分けて2種類あります。
- 肩をぐるっと後ろへ回す動き
- 手を背中側へ回す動き
この2つは似ていますが、肩関節の使い方は少し違います。
例えば、
- ジャケットへ腕を通す
- 背中をかく
- 後ろポケットへ手を入れる
- 下着の着脱
などで痛む場合は、腕を背中側へ動かしたときの肩関節の動きも確認します。
肩関節だけでなく肩甲骨も一緒に動いています
腕を動かすとき、上腕骨だけが単独で動いているわけではありません。
肩甲骨も胸郭の上を動きながら、肩関節の動きをサポートしています。
そのため、肩を後ろへ動かしたときに、
- 肩の前側が痛い
- 肩の外側が痛い
- 肩の後ろがつまる
- 肩甲骨周辺が重い
など、症状の場所は人によって異なります。
痛む場所だけで原因を断定することはできませんが、状態を確認する大切な情報になります。
① 肩の前側が痛む場合
腕を後ろへ引いたときに肩の前側が痛む方もいます。
前側には上腕二頭筋長頭腱などがあり、肩の使い方によって負担を感じることがあります。
ただし、「肩の前が痛い=この腱が原因」と症状だけで判断することはできません。
腕を上げる動きでも痛いのか、夜も痛いのか、筋力低下がないかなどを合わせて確認します。
② 肩の外側が痛む場合
肩の外側から上腕にかけて痛みを感じる場合があります。
四十肩・五十肩や腱板周辺の問題などでも、このあたりに痛みを感じることがあります。
特に、
- 腕を上げると痛い
- 服の着替えがつらい
- 髪を整えにくい
- 夜に肩が痛む
といった症状が一緒にある場合は、肩関節そのものの状態も確認しましょう。
③ 肩の後ろ・肩甲骨側が痛む場合
肩を後ろへ回したときに、肩関節そのものより肩甲骨の内側や後ろ側がつらい方もいます。
特にデスクワークなどで長時間腕を前へ出している方では、肩甲骨周辺に重さを感じることがあります。
ただし、肩甲骨周辺の痛みがすべて筋肉のこりとは限りません。
首・肩関節・神経症状なども確認する必要があります。
四十肩・五十肩でも「後ろへ回す」がつらくなる?
四十肩・五十肩では、肩の痛みだけでなく、肩関節の動く範囲が狭くなることがあります。
日本整形外科学会でも、肩関節周囲炎では運動時痛や可動域制限がみられ、髪を整える・服を着替えるといった日常動作が難しくなる場合があるとしています。
当院の既存ページでも、
- 腕が上がらない
- 後ろに手が回らない
- 夜にズキズキ痛む
といった症状をご紹介しています。
「肩を後ろへ回すと痛い」だけでは五十肩とは判断できませんが、動かせる範囲が徐々に狭くなっている場合は、一度確認しましょう。
腱板断裂でも肩を動かすと痛むことがあります
中高年の肩痛で確認したいものの一つが肩腱板断裂です。
肩腱板断裂では、
- 肩を動かすと痛い
- 夜間痛がある
- 腕を上げるときに力が入りにくい
- 肩を上げるときに引っかかる感じがある
などがみられることがあります。
特徴的なのは、腱板断裂があっても腕を上げられるケースがあることです。
「上まで上がるから腱板は大丈夫」と自己判断することはできません。
急に猛烈に肩が痛くなった場合
それまで普通に過ごしていたのに、夜間などに突然強い肩の痛みが出て、肩をほとんど動かせなくなる場合があります。
40〜50代では、石灰沈着性腱板炎なども原因の一つとして確認されます。
強い炎症が起こると、夜眠れないほどの痛みになることがあります。
このような急激な強い痛みがある場合は、無理に肩を回してほぐそうとせず、整形外科で確認してください。
肩を後ろへ回すと「ゴリゴリ」鳴るけど大丈夫?
肩や肩甲骨を動かすと音が鳴る方もいます。
音が鳴るというだけで病気とは限りません。
一方、
- 音と同時に強く痛む
- 腕へ力が入りにくい
- 引っかかって動かない
- 以前より動く範囲が狭くなった
場合には、肩関節の状態を確認しましょう。
「肩甲骨が固いから剥がせばいい?」
最近は「肩甲骨はがし」という言葉もよく聞きます。
肩甲骨周辺を適度に動かすこと自体は、セルフケアの一つとして行えます。
ただし、肩関節に強い痛みがある方に対して、肩甲骨や腕を無理に大きく動かせばよいわけではありません。
痛みを我慢して動かせば、可動域が早く戻るとは限りません。
痛い方向へ何回も肩を回さない
動かしにくいと、
「固まったらあかんから、いっぱい回そう」
と、痛みの出る方向へ何度も肩を回す方がいます。
しかし、回すたびに鋭い痛みが出る場合には、その動きを何十回も繰り返す必要はありません。
まずは痛みの出ない範囲で動かします。
自宅で確認|肩だけでなく肩甲骨を軽く動かす
強い痛みや外傷がなく、医師から運動制限を受けていない場合は、次のような軽い動きから試せます。
- 腕を身体の横へ下ろす
- 両肩をゆっくり耳へ近づける
- 息を吐きながら力を抜く
- 肩を小さく後ろへ数回回す
大きな円を描く必要はありません。
鋭い痛みが出る手前で止めましょう。
手を背中に回すストレッチを無理にしない
手を背中側へ回し、反対の手で強く引っ張るようなストレッチもあります。
しかし、すでに肩が痛く動きにくい方が、痛みを我慢して可動域を広げる必要はありません。
特に四十肩・五十肩の痛みが強い時期や、腱板損傷などが疑われる場合には注意しましょう。
首から腕へしびれる場合は肩だけの問題ではないことも
肩を動かしたときの痛みに加えて、
- 首から肩・腕へ痛みが広がる
- 手や指がしびれる
- 腕へ力が入りにくい
場合は、頚椎から出る神経が関係している可能性もあります。
肩だけを繰り返し揉むのではなく、首の症状も確認しましょう。
転倒後・スポーツ後から痛い場合
転倒して肩を打った、腕を強く引っ張られた、スポーツ中に痛めたなど、明確なきっかけがある場合は別です。
特に、
- 腕を上げられない
- 肩が大きく腫れている
- 明らかな変形がある
- 腕に力が入らない
場合は、骨折・脱臼・腱板損傷などを確認するため整形外科を優先してください。
こんな肩の痛みは整形外科を優先
- 転倒・事故後から強く痛む
- 急に肩を動かせなくなった
- 夜も強く痛み眠れない
- 腕へ明らかに力が入りにくい
- 肩が赤く腫れて熱を持つ
- 発熱を伴う
- 腕・手へ強いしびれがある
- 症状が日に日に悪化している
「肩甲骨が固いだけ」と自己判断せず、必要な場合は医療機関で原因を確認しましょう。
宝塚げんき鍼灸整骨院では何を確認する?
肩を後ろへ回すと痛い方について、
- どこが痛むか
- 腕を上へ上げられるか
- 手を背中側へ回せるか
- 自分で動かした場合と補助して動かした場合の違い
- 肩甲骨の動き
- 夜間痛の有無
- 腕・手のしびれ
- 筋力低下の有無
- 外傷歴
などを確認します。
腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、骨折などが疑われる場合には、整形外科での評価を優先していただきます。
医療機関で大きな問題がなく、肩周辺の筋肉や関節、肩甲骨の動きなどが症状へ影響している場合には、状態に応じて施術をご提案します。
肩を後ろへ回すと痛い方|6つのチェック
- 肩の前・外・後ろ、どこが痛い?
- 腕を上へ上げても痛い?
- 手を背中側へ回せる?
- 夜、肩が痛くて目が覚める?
- 腕へ力が入りにくくない?
- 腕・手へしびれが出ていない?
このチェックだけで原因を診断することはできません。
症状を整理する目安として利用してください。
宝塚市・阪急山本駅周辺で肩の痛みにお悩みの方へ
肩を後ろに回すと痛い場合、肩関節だけでなく肩甲骨や首なども含めて確認することが大切です。
四十肩・五十肩のように肩の動き自体が狭くなるものもあれば、腱板周辺の問題、頚椎からの神経症状などが関係する場合もあります。
痛い方向へ無理に何度も動かすのではなく、症状の場所と動きを確認しましょう。
まとめ
肩を後ろへ回したときの痛みは、肩関節・肩甲骨周辺などさまざまな場所に出ます。
肩甲骨が硬いだけと決めつけたり、反対にすべて五十肩だと考えたりすることはできません。
痛む場所、腕を上げられるか、手を背中へ回せるか、夜間痛や筋力低下があるかなどを確認することが大切です。
転倒後の強い痛み、急激な運動制限、強い夜間痛、腕の筋力低下などがある場合には整形外科での評価を優先してください。
宝塚市・阪急山本駅周辺で、肩を後ろに回すと痛い、肩が動かしにくいなどのお悩みがある方は、宝塚げんき鍼灸整骨院までご相談ください。


